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16日月曜日、ホスピスにてヴァイオリンを演奏させて頂きました。
ご存知の方も多いと思いますが、ホスピスとは辞書の説明に依ると
末期癌(がん)患者など死期の近い病人を対象に、
延命処置を行わず、身体的苦痛を和らげ、
精神的援助をして生を全うできるように医療を行う施設です。
初めてそこで演奏させて頂いたのが3年前。
大学生の頃でした。

この演奏の機会を失う事がないよう、
今回も一生懸命演奏させて頂きましたが、
やはり理解している筈の、
もう二度と、私の演奏を聴いてもらえないかもしれない、という現実に押し潰されそうでした。
本当はホスピスでの演奏についてはあまり発信すべきでは無いのかもしれないと思いつつ、
どうしても、残しておきたいのでここに書いておきます。
演奏の場所に集まって下さった皆様の中には、
とても若いご夫婦がいらっしゃいました。
「する事がなくて、退屈だったので、妻も楽しんでいました。
いい気分転換になりました。
クラシックなんて聴く機会が無かったのでどう聴けばいいか分からなかったけど、
一曲ずつエピソードを織り交ぜてくれたので面白かったです、
これから、クラシックも聴いてみようかと思います。」
御主人がそう仰って下さったと、病院の方から伝え聞きました。
また、御主人と娘さんが付き添って聴きに出て下さった女性もおられました。
娘さんは看護学校に通っておられ、もうすぐ国試だということでした。
最後に私に花束を渡して下さった年配の男性は、
日本の歌を演奏した際にも、花束を頂くその時にも、
目にいっぱい涙を浮かべて、
「ありがとう、先生、ありがとう」
と仰いました。

私はその方に先生と呼ばれるような立派なものではないし、
ありがとうなんて、言って頂けるような立派な演奏でもありませんが、
もうどうしていいのか分からないぐらい胸がいっぱいになって、
控えていた部屋に戻ってから、
ぼろぼろと涙がこぼれました。
ぎゅう、ぎゅうと心が絞られるような気持ちでした。
今日、
ありがとう、と皆様にお言葉をかけて頂きましたが、
私のほうこそ、本当にありがとうございました、
とカードをお送りしました。
読んでもらえるかしら。
もう二度と、お目にかかることがないかもしれない方たちの
暖かい視線を心に焼き付けて、
私は日々大切に、生きていこうとあらためて思いました。
大切な大切な時間です。
私は本当に、幸せです。
これからも、音楽の力を信じて。
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