
1週間の介護老人施設実習が終わりました。
これは教職のため必要なんですが、思っていた以上に素晴らしい経験になりました。

今回私がお世話になったのは奈良県都祁(つげ)村の施設で、片道2時間の山奥にあります。
周りには山や田んぼしかなく、最寄のバス停まで徒歩15分・バスは1時間に1本あるかないかという環境でした。
老人ホームとは違い、ここは家に戻ることを目的とした介護老人保健施設。病院でリハビリを満足に受けられず、しかし自宅に戻るにはまだ難しいといった方々を一時的にお預かりし、日常生活のリハビリを行います。
例えば階段の上り下り、入浴、食事などを自分の力で出来るようにするといったもの。
中には認知症の方や身体に麻痺を抱えた方も多く、リハビリを円滑に行えないケースがほとんど。
一時的にお預かりすると言っても、そうなってくると長期滞在される方も増え、老人ホームとの線引きが難しくなっているのが現状のようです。
初日はデイケア(自宅で生活出来るご老人が対象)の実習、2~5日目は施設内で入所者のお世話をさせて頂きました。
とにかく施設内では驚きの連続。
秘密厳守のため詳しくはご紹介出来ませんが、
それぞれの人生の重みと、
老いへの恐怖と、生きる喜び、
そして働いておられる方の苦労と暖かさに触れる事が出来ました。
私の行ったそこは決して暗い場所ではなく、そこにいるすべての人がとても明るい施設でした。

3,4,5日目はレクリエーションの時間を使わせてもらい、
おじいちゃん・おばあちゃんのリクエストにお答えしながら
童謡をたくさんと、
津軽海峡冬景色
お富さん
瀬戸の花嫁
星影のワルツ
上を向いて歩こう
りんごの歌
川の流れのように
などをヴァイオリンで演奏しました。
顔をくしゃくしゃにしながら喜んでくださったおばあちゃん、
大きな声で激励してくださったおじいちゃん、
泣いてただ手を握ってくださったおばあちゃん、
そしてせっかく仲良しだったのに眠ったままだったキヨさん、
総勢80名のおじいちゃん・おばあちゃんが真剣に聴いて、心から喜んでくださって、音楽をやっていてこんなに幸せなことはないと胸が熱くなりました。
体力と気力の不可欠な老人介護。
これからはその需要が増える一方だということは皆様ご承知の通りでしょうが、
そう簡単な問題では無さそうです。
老人ひとりひとりがプライドを持った人間で、それぞれ全く違う長い人生を歩み、
全く違う問題を抱えています。
長い年月をかけてそのひとりひとりの人間を「管理」するのではなくいい関係を作りながら「介護」するということは、想像以上に困難を極めるものではないでしょうか。
まずは自分が老いた時どうするか、私はそこから考えてみようと思います。
自分が自分の思い通りにならなくなってしまってからでは、遅いですから…
最後に、今回お世話になった施設のみなさん、丸山さん、中野さん、
一緒に過ごしたおじいちゃん・おばあちゃんに心から感謝申し上げます。
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